きょう4月29日は、1949年(昭和24年)から1988年(昭和63年)までは、昭和天皇の誕生日を記念した国民の祝日「天皇誕生日」でした。2007年(平成19年)より「昭和の日」として定められ、「みどりの日」は5月4日となりました。
「激動の日々をへて、復興を遂げた昭和の時代をふり返り、日本の国の将来を思う国民の祝日」で、やがて平成の時代も30年になろうとしています。
戦前を知る人が減り、戦後の食べ物のない苦しい生活を経験した人々が、社会の第一線から退き、平成生まれの人々が替わろうとしています。
明治時代は1ドルが1円で、昭和初期には1ドルが3〜4円、戦前は1ドルが4円26銭だったのですが、戦後のインフレで約100倍となり、1971年(昭和46年)までは1ドルが360円でした。
なぜ360円なのかは、「円(丸)は、360度だから」だとか・・・・。本当かウソか分からない話が伝わっています。
米国が大幅な円安レートを認めてくれたので輸出産業が育ったと言われています。日本人が外国旅行をするなど、高いお金を払って出かけたものでした。また、舶来のウイスキー、ジョニーウォーカーの黒など1本1万円(大卒初任給の2カ月分に相当)もしました。随分高いお金を払って飲んでいたものです。
懐かしいと言えば、私が中学3年生のとき、富士山へ登ろうと列車に乗ると、トイレは線路上へ垂れ流しでした。列車の便器の中をのぞくと本当に線路が見え、走行中に自然飛散させるため停車中は使用禁止で、今ではありえない昭和の時代でした。
昭和58年頃、千葉工場へ赴任して驚いたのは、給料が現金支給でした。給料日になると、事務担当者は給料袋へ現金を詰める作業があり、1円合わないと全員の袋を開けてやり直すこともしばしばありました。
こうしてみると昭和の時代が、はるか昔のように感じられるかもしれませんが、ほんの数十年前まで、これが常識だったのです。

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