きょうは、平成28年度の最後の日、明日から新しい年度が始まり、この春から、新たに職業人になる人や、転勤で引っ越し、通勤、通学を始める人も多いことでしょう。
どうやら、天皇の譲位で「平成」の年号も29年までになるかもしれません。ならば、この1年、くいの残らない1年にしようではありませんか。
新たに企業や組織に就職した人、プロの職業人となるについては、次の『三訓五戒』を意識して誇りを持って仕事をしてほしいと思います。
これは昭和40年代の初めに、西村栄一氏(富士社会教育センター創立者)が提唱したもので、私はこの言葉を、昭和50年ごろに学んだものです。
『三訓』
一,
己を捨てよ!
・己をすてることのできない人は、他人に感動を与えることはできず、良き協力者を得ることはできないでしょう。
一,
反省を忘れるな!
・謙虚な反省があって、はじめて失敗から数多く学ぶことができます。
一,
最後までねばれ!
・つねに目標を明確にし、1%の可能性しか残されていなくても、最後までねばりましょう。
『五戒』
一,
時間を守れ!
・時の区切りは、その人の持つ志しによって変わり、生活の姿勢にあります。
一,
言訳をするな!
・失敗したとき、言訳の方に自分が縛られてしまい、一度 言訳をしたら、また次の言訳をつくらなければならなくなり、ぐっとこらえて踏みこえ、プラスに考え、次の行動に移すことが賢明です。
一,
愚痴をこぼすな!
・愚痴は敗北者のつぶやきで、愚痴からは何ひとつ建設的なものは生まれなく、多くの他人に迷惑と不快な気持ちを与えること、はかり知れず、自覚すべきです。
一,
陰口をつつしめ!
・「ねたみ」などの嫉妬の感情や、憎しみ、非寛容などの気持ちから陰口は生れます。こうした感情や陰口が習慣になると、やがてその人自身に降りかかり、良い人間の関係を悪くします。
一,
けじめをつけよ!
・みずからの運命をきりひらく能力は、日々の生活における、けじめによって開かれ、自堕落な生活をしていては、その人のもつ人生の目標に達しません。
西村氏は、「天は、われに与えて極まるところなし」と青年を励ましました。つまり、天は私たちに無限の英知と創造するエネルギーを与えてくれています。その英知とエネルギーがあるから、希望を持ってたくましく生きていけるのです。

7