2016年も1カ月を切りました。昼休み名古屋の駅や周辺のビル内を歩くと、肌の色や日本語を話さない人に出会わない日はありません。日本企業で働く人や、円安が進んだのか、観光客の姿も目立ちます。
ここ数年、日本製の商品も「爆買い」といわれるほど売れ続け、一時下火になったものの、再びトランプ・ショックの影響か、風が吹こうとしています。
一方で、EUからイギリスが脱退しようとして、政治・経済に大きな動揺を与えました。さらにアメリカがTTPの枠組みを否定しはじめ、反グローバル化を支持する人たちが目立つようになりました。
新興国・途上国から低価格の商品が入ることで雇用が脅かされると心配する人、地球環境を破壊すると主張する人、自由貿易などの国際的な枠組みや移民受入れの広がりを否定する人など、自国本意とする風潮が表面化し始めたのです。
また、グローバル化の進展で、アメリカのアップル社など、多国籍企業がとてつもない利益を上げながら、各国制度の違いを利用して巨額の税優遇を受けていたことが判明しました。
一般の人々には手の届かない手法で、税制で最も大切な「公平性」の抜け道があることに人々は怒っているのです。
日本での安倍政権も、パナマを初めとしたタックスヘイブンを利用した金融取引で、資産隠しや脱税を行った事件を無視して、法人税減税を進める訳にはいかないでしょう。
課税逃れを許し、法人税引き下げを競う各国の現在の状態に、民主主義の経済に有害だと思うのです。グローバル企業や富裕層に恩恵が行き過ぎている仕組みを直していく必要があると思うのです。
浜名湖駐車場にて 2016.12.3 撮影

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