建設会社へ入社した頃、生まれ月に当たる社員を集めて社長が主催する「誕生パーティー」が開かれ、増え続ける社員が本社会議室へ入りきれないようになり、別棟を建て1階を食堂や車庫、2階を数百人が入れる広い会議室ができました。
パーティーが終わると、社長が誕生月の社員へ一人ひとり、当時では目新しかったジレットの両刃ヒゲそりを配り、何十年か過ぎた今でも使っています。
毎朝使うヒゲそりは、生活用品の中で欠かす事ができない道具であり、使うたびに当時を思い出しています。
また、私が20代〜30代の頃、新聞をにぎわしていたのはキューバ革命のフィデル・カストロ氏で、民の力こそが社会を変えるという強い信念を持っていて、とても珍しい存在感ある指導者であったように思います。
その指導者は「カストロヒゲ」と呼ばれる「長いヒゲ」が有名であり、革命を成し遂げるのに忙しく、ヒゲをそる暇がなかったと言います。
昨年、半世紀もの長い間、敵対してきたアメリカと国交を回復し、取り巻く環境が変化する中でフィデル・カストロ氏は11月25日、90才で逝きました。
長いヒゲといえば、1990年に噴火した長崎の雲仙普賢岳、当時、島原市の市長として被災した地域の最前線に立ち、ヒゲ市長として注目されたのが鐘ヶ江管一氏、1992年の12月17日の市長を退任するまで、ヒゲをそることはなかったといいます。
最近では、「ひげ」がトレードマークになっている、おしゃ落な男性が増えてきていて、女性のウケも悪くないようです。そこで忘れてはならないのは、ひげのある男性はそれだけで印象が強いので、その分イメージダウンにもなりえるということです。
清潔感を意識した上で、自分に似合うひげの形を見つけ、手入れをしっかりする気構えを持ってひげと上手に付き合って欲しいものです。

6