災害時に避難所で設置される仮設トイレは和式がほとんどで、レンタル会社の貸し出し用のトイレも9割が和式だそうです。足腰が弱い高齢者や和式に慣れない子どもたちから「使いづらい」と問題視されているようです。
昨年9月に孫と散歩していたとき、トイレに行きたいと言うので、近くの公園のトイレへ連れて行きましたが、家まで我慢して帰るというのです。なぜ?と聞くと、普段使っているトイレでないからだというのです。
今や、旧式の公園のトイレへは入りたくないし、水洗であっても腰かけられる洋式で洗浄付きでないと敬遠するまでにエスカレートしていて、孫の気持ちは理解できました。
国土交通省は、10月以降に入札手続きをする工事において、同省から土木工事を受注した建設業者に対し、水洗機能が付いた洋式の仮設トイレを作業現場に設置することを義務付けるそうです。
高齢化に伴う人手が不足のなか、国交省や建設業界は女性を重要な担い手と位置付け、働きやすい建設現場にするのが目的だといいます。
ただ、洋式のレンタル料金は月3万〜5万円と和式の5000〜1万5000円に比べて割高で、国がトイレ1基当たり上限4万5000円を補助して普及を後押しすることになったといいます。
洋式の需要を高めれば、レンタル業界での備蓄も進み、ひいては災害時の避難所へも使われることとなり、「一石二鳥」です。
文部科学省でも、「食育」に関する教育が進む一方で、「排せつ」の大切さも教え、関係者は設備改善の予算を計上し、改修費用の3分の1を国が負担する補助制度も設けたといいます。
それに比べ、公園や体育館・公民館など地方の公共施設のトイレが新興国並では、観光国の日本?・・・先進国と呼ばれるには恥ずかしくて・・・・・。
彦根城から彦根市街を見る:2016.9.24撮影

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