民進党の新代表に、前原誠司氏らを大差で破って、蓮舫氏が新代表に選出されましたが、民進党を取り巻く環境は厳しいと思います。民主党時代からの低迷を脱し、党を生き返らせる足がかりになるのでしょうか。
過去の民主党政権時代に、消費税をめぐって党内の足の引っ張り合いを見せ、親小沢派に対して反小沢派と、対立が党を分けてしまい、国民の信頼を失っていった過去があります。
NHKの政党支持率調査では、野党第一党の民進党が、8.3%(9月)であり、「崖っぷちにいる」といわれる中、知名度の高い蓮舫氏を党の顔にと幅広い期待が集まったのでしょう。
蓮舫氏は、岡田克也前代表が主導した他党との共闘の枠組みは維持する考えを示していますが、憲法問題など幅広い考え方を持つ人たちをどうするのか、そして今後も共産党との選挙協力を続けていくのでしょうか。
また、TPPなど承認案に反対する蓮舫氏は、交渉参加にかじを切ったのは、民主党政権時代であったことなど忘れてしまったのでしょうか。
蓮舫氏の清新さと発信力、民進党のイメージつくりに対する党内の期待は大きいと思いますが、「党運営の経験」を訴えた他候補者のように党内をリードできるのでしょうか。
自公政権が続く中、はっきり対抗軸を示し、まずは地道に政策を打ち出していくことでしょう。「崖っぷちにいる」ということを忘れれば、先は見えてきません。
失った国民の信頼をどう取り戻すのか、深い反省が必要だと思います。議論は活発に行い、党として決めた後は結束して事に当たり、いつまでもまとめることができないでは済まされません。
蓮舫氏は、野田佳彦氏を幹事長に起用したことで、党内の土台の弱さを露呈し、党内に「人事センスがない」と疑問の声もあるようで「決断できる政治」が求められるのではないでしょうか。
名古屋駅前の「ナナちゃん人形」2016.9.15撮影

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