民主主義(democracy)、つまり民衆の権力、「国民主権」と解釈していますが、7月16日起きたトルコのクーデター未遂では、反乱を起こした勢力は「憲法と民主主義を守る」と主張し、クーデターは失敗したとのこと。
エルドアン大統領率いる政権は、批判的な人々を一掃し、異論を封じ込めるかのような動きで、大統領は「民主主義の崩壊を取り除くため」と、非常事態も宣言したようです。
民主主義を守るために、批判的な人々を一掃することは、民主主義にそむくことにならないかと・・・・。まして、反乱を起こした勢力も民主主義を守るためとしたとか・・・・・民主主義って、いったい何なのでしょうか?
過去に、ドイツのヒトラーは民主主義、民主憲法のもとで軍事政権を樹立し、独裁政治となった例もあります。また、民衆の政党という名の下に国を支配し、その他の政党を認めない一党制をとる中国、北朝鮮などもあります。
独裁政権を維持するために、クーデターやデモでの政権転覆を警戒し、言論を統制して、国民の発言も、知る権利も制限されています。本来、階級闘争と資本の再分配による平等社会を実現させるはずが、権力を持つ貴族のような階級を作っている皮肉な現象の国もあります。
それらの国では、およそ個人の自由や人権が守られない恐れがあり、民主主義国家とはいえないと思うのです。
トルコの民主主義は現政権によって守られたはずですが、どうも新たな民主主義の危機が始まったようです。
そして日本も同様に、東京都知事選で自民党都連が信じ難い文書を配り「党推薦候補の外を応援すれば処分もある」との締め付けを行いました。対象は議員のみならず「親族等含む」とのこと、「憲法の個人の思想・良心の自由」を堂々と侵して恥じない行いには驚きのほかありません。
選挙クーデター? 自民党員が他の党推薦の候補などの応援は、起きても仕方ないと思うのですよ・・・・野党4党では堂々と・・・・。

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