私が会社へ入って初めての赴任先が生コン工場の試験検査係でした。砂利、砂、セメント、水、混和剤を練り合わせて、アジテータトラック(生コン車)で工事現場へ運んで、打設直前の生の状態をテストピースへ詰め込んで試験体を作る仕事でした。
詰め終わったテストピースは、1週間と4週間が経過した後、圧縮機へかけて強度を測定するのが目的でした。
昨日は、当時の先輩、仲間が集まって、生コン時代の懐かしい思い出話をする会を催すこととなり、愛知県豊田市小原町尾崎403−2で創業90年という歴史ある旅館・品野屋さんに集合したのでした。
小原町の中心にあり、交差点のすぐ横で分りやすく、部屋は和室で宴会場も落ち着いた畳の広間で、廊下や階段に赤いじゅうたんが敷かれていて、昔の話をするには、とっておきの舞台装置でした。
小原は地域のいたるところで見られる春と秋に開花する四季桜が有名で、一重五弁の白や淡紅色の花をつけ、年2度愛らしく咲く花は心を癒やしてくれます。私は何度もこの地を訪れていて、今回は開花の時期が過ぎていましたが、新緑の山々を見ることができ、十分癒やされました。
きょうのテレビでは、横須賀市米が浜通にある「料亭小松」が、火事で焼けたと報じていました。
「料亭小松」は、東郷平八郎や山本五十六など多くの海軍大将らに愛され、戦後は海上自衛隊や在日アメリカ海軍関係者も利用していて、『海軍料亭』とも呼ばれていたようです。料亭には歴代海軍大将自筆の掛け軸が飾られていたそうで、焼けてなくなったのは残念です。
こういう昔から続く料亭や旅館など、大切に残したいものです。

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