1昨日、彼岸の入りで明日はお彼岸の中日です。「暑さ寒さも彼岸まで」といいますが、彼岸は太陽が真東から出て真西に沈む天体の動きに仏教行事が結びつき、西方浄土へ思いを寄せ、自らを反省する日ともいわれます。
真西に沈む夕日は浄土への道、各所で赤く燃えるような彼岸花「別名・曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」が咲き、人の生死を思わせ、シルバーウイークは墓参りをする人も多いことでしょう。
経済成長を推し進める中、人命より経済を優先させで泥沼からはい上がろうと戦争に至り、多くの人の命を失って終戦。戦後復興という名のもとに工業が発展し、水や空気を汚染する公害をもたらし、再び人命を軽んじた経済成長でした。
経済を優先し、享受してきた私たちは自らを反省してその罪を背負うべき時かもしれません。しかし、過去の反省から再び戦争に至らぬよう経済も停滞させないようにしなければなりません。
戦争が起きる原因の1つは、「経済」を拡充させる、それから得た「利益」を妨害されるのを防ぐために起こすといわれています。
そして2つめは、軍事力を持って抑止しようとしても、相手も武装、抵抗し、「恐怖」から起こすともいわれ、イラク戦争の核保有がそうでした。
さらに、3つめは、かつての日本が重んじていた「お国のため」という国民の意識や軍の名誉を保つためだともいわれています。
仏教で説かれる浄土は、仏さまが住む清らかな国土のことといわれますが、俗世ではなかなかそうはいきません。彼岸という最も先祖様に距離が縮まるこの時期に、限りある命を、どう生きるか問う機会にせねば・・・・・。

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