トイレを古くは厠(かわや)、憚り(はばかり)、手水(ちょうず)、雪隠(せっちん)と呼ばれ、近年「便所、ご不浄、手洗い、化粧室、WC、Lavatory、トイレット(toilet)などと呼ばれています。9月8日に「トイレ」について述べましたが再び失礼します。
約10年前、学校のトイレは“5K”(暗い、汚い、臭い、怖い、壊れている)と取り沙汰され、明るく使いやすいトイレが普及しつつあるものの、校舎耐震化が優先され、改善が進まない学校もまだまだ多数あるようです。
「大きい方」をしたくなったときに子どもたちは大きなストレスを感じるようで、学校のトイレへは行かず、家に帰るまで我慢するという話を聞いていましたので・・・・。
しかし“5K”とも呼ばれた学校のトイレが、いま各地で様変わりしつつあるといいます。便器を洋式に替えるだけでなく清潔な空間にすることと、児童・生徒がトイレを敬遠しないよう、衛生陶器大手メーカーなど関係者が工夫を凝らし、普及に努めているとか・・・・。
ある中学校では、清潔にしただけではなく、思春期の男子は、恥ずかしがって大便スペースへ行きたがらないので、小便器を無くして、すべて個室に変えたところも出始めているようです。
児童・生徒が集団で過ごす学校は、感染症拡大の場となることが懸念され、手洗いの自動化による衛生上のメリットから、設備改善も進み始めたようです。
文部科学省は、老朽化した校舎について、改築ではなく改修費用の3分の1を国が負担する補助制度も設けたといいます。いずれにしても、「食育」に関する教育が進む一方で、「排せつ」の大切さも教え、関係者は設備改善の予算計上を忘れないことです。
職場でもトイレの清潔度は大切で、生産性やストレスまで影響し、きれいなトイレの会社は労働災害が少なく、健康度も高いという報告がなされ、改善が進んでいるようです。
それに比べ、公園や体育館・公民館など公共の施設のトイレが新興国並では、観光国日本?・・・先進国と呼ばれるには恥ずかしくて・・・・・。

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