きょうは午前中、公開中の映画「日本のいちばん長い日」を、CINEPLEX岡崎へ出掛け、シニア料金で見てきました。
太平洋戦争の終結を決めるはずの閣議は議論が分かれ原爆が投下されて終結が遅れ、犠牲者や被害が増えると分かっているのに、会議は延々と続きポツダム宣言受諾の決断が遅れたのです。
8月27日にNHKテレビ「戦後70年 プレミアムヒストリー・知られざる陸軍終戦工作 あなたは“弱気の勇気”がもてますか?」が放送され見ました。
太平洋戦争中、徹底抗戦を貫く陸軍にいながら、早期終戦を訴え続けた陸軍大佐・松谷誠さんの終戦をめぐる秘話で、9月3日(木)午前8時〜9時再放送されます。
いったん事を始めてしまうと、それを終わらせるのは実に難しく、組織が大きければ大きいほど止めるエネルギーは大きくなり、終結へは勇気が必要です。止める発言すら勇気が求められ、弱気として退けられかねません。
さて、先日来の中国経済失速への不安から始まった東証株価の混乱は一段落したものの、各国の金融緩和であふれた投機資金による株価の「水ぶくれ」があったようです。
金融緩和の手段を一気に投入した日本銀行総裁は、先の戦争で日本軍が犯した過ちである「戦力の逐次投入はしない」と述べたといい、金融緩和を終結する覚悟はあるのでしょうか。
多くの投資家が市場の混乱に慌てふためいていたころ、先物に大量の資金を投じた日本人のデイトレーダーは底値を見極め、日経平均の先物が下がると読み、8月中旬から売りまくり40億円も稼いだ36歳の人がいたとニュースを流していました。
取引の終結を見極めるには決断する勇気が要ります。このことは、株式市場を判断する「弱気の勇気」ではないでしょうか
似たようなことに、開業よりも廃業する時のタイミングの方が難しいといいます。もっと利益が出るとか、今の赤字は過去に利益を出していたことから、「再び利益が得られるのでは」という妄想から抜き差しならぬ泥沼にはまり込んでしまうなど・・・・・。
持てる力を小出しにするのは、孫子の兵法でも戒められている下策といわれ、撤退、終結の勇気は「決して弱気ではない」ことを知るべきでは・・・・・。

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