早朝、草刈り今年2回目を終えました。田畑に囲まれて作業はキツイのですが、野山は、新緑とのコントラストもまぶしく、ツツジやシャクヤク、ヤマブキに彩られ、足元は道端の小さなタンポポやレンゲの花に目がいき、ここで暮らす幸せをかみしめます。
花の季節となり生け花をする人にとって、展覧会など、この季節が最も盛んに行われます。我が家の場合は、たいていの花材の芯は、自分の持ち山へ入れば手に入ります。生け花には季節感が欠かせません。
切り花は短命で一瞬一瞬表情を変えていきます。その瞬間に出会うからこそ生け花に魅せられ、人との出会いに似ていて、その瞬間が巡ってきたことに喜びを感じるのです。
科学技術が進んで、毎日の生活は快適になりました。もはや科学を抜きにした暮らしは成り立たないとさえ感じます。コンピューターに支配される世の中、いや人間がコンピューターを使いこなして恩恵を受けているはずですが、大自然の美しさからくる安らぎも欠かせません。
東京オリンピック開催やリニア新幹線の開業など、どんな世の中が待っているのかと想像してみるのも楽しいものですが、ふと、コンピューターに支配される社会を想像してみると不安も感じるのです。
スマートホンに夢中となって、電車に乗ってしまえば、周囲の人など気にしないで右手人差し指を動かし、何をしているのやら・・・・・。
「花や木々を愛でてはいかが?」とはいいませんが、せめて一瞬でも電車の窓から見える新緑の山々を眺めて欲しいものです。

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