戦後70年に当たり,戦争によって亡くなられた人々を慰霊し,平和を祈念するため,また、パラオ国との友好親善関係を深めるために、両陛下が訪問されるニュースを知り、15年前を思い出しました。
当時パラオは、JICA(国際協力機構)青年海外協力隊に参加した息子の赴任地でもあったのです。
現在の青年海外協力隊を志す若者の中には、「さだまさし」の名曲「風に立つライオン」がきっかけになる人が多いとか・・・・。
青年海外協力隊のメンバーは、水道も電気もない異国の土地で、時には飢餓や病とも戦いながら、ある者は医療、看護に、ある者は井戸をつくるためにと、協力事業に約2年間従事します。
協力隊の若者の中には、自分の夢の実現のために故郷を後にする人もいて、実在の人、医師・柴田紘一郎さんをモデルにして「風に立つライオン」は映画化され、昨日、豊川市内を流れる桜の名所「佐奈川堤」横のシアターで見てきました。
映画は、アフリカ・ケニアの病院で働くことになった日本人の医師が、心と体に深い傷を負った患者たちと向き合っていく様子を描き、医療のあり方を見つめた物語に加え、ケニアの雄大な風景が映し出され、感動を与えてくれます。
このところのケニアでも、国境地帯は治安が極度に悪化している様子で、ケニヤッタ大統領は大学キャンパス襲撃事件直後の演説で「国の治安要員が不足しているために、国民が理不尽な犠牲を被っている」と述べ、警察官1万人を増員する方針を打ち出しています。
さだまさしの歌『 ♪・・・空を切り裂いて落下する滝のように 僕はよどみない命を生きたい キリマンジャロの白い雪 草原の象のシルエット 僕は風に向かって立つライオンでありたい・・・♪』は、映画を見れば「志す若者」の気持ちが解ります。

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