衣・食・住は、私たち人間にとって三大欲求と云われ、特に「食」については生きていく上で欠かせないものです。
戦前・戦後の日本は食料不足が深刻な時代でした。毎日生きていくことが必死で、栄養失調に陥り、結核で死ぬことは珍しくなかったのです。
現在では、食生活が豊かになって、好きなものを好きなだけ食べられる時代となり、飽食が行きついた末、高脂血症、心筋梗塞、脳梗塞、ガンなどの誘発因子にもなり、代表的な病が糖尿病です。
糖尿病の一番恐ろしいところは、三大合併症と呼ばれ最悪の場合、命を落とすことにもつながっていると云います。
また、飽食の時代は、食にありつける時は、いつでも食べることができる反面、食べたくない時は食ないでいると、ここから低栄養状態に陥ってしまう人もいるようです。
今ではコンビニなど24時間いつでも新鮮な食べ物を買え、夜中に開店しているレストランも珍しくありません。一方で、期限の切れた食品は廃棄され、大量の食べ残しが発生しているといいます。
食料廃棄物のリサイクル活動で、有機肥料に加工し農地に還元する試みがあるようですが、化学肥料に比べコストは高くついてしまうとのこと。
平成17年に食育によって生涯にわたって健全な心身を培い、豊かな人間性を育むことを目的として「食育基本法」ができました。
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H17/H17HO063.html
子どもの頃からの「食」に対する教育を行って、家庭で正しい食習慣を植え付けることがますます大切になってきていると思います。

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