「投票用紙は銃弾より強い」。この言葉は、皮肉にも凶弾に倒れた第16代アメリカ大統領リンカーンが残した名言です。
闘い(戦争)で明日の暮らしを決めていた時代より、投票で決める政治を大切にすべきだという主張です。民意をより反映する選挙制度へ知恵を絞らねばなりません。
せわしない年の瀬、昨日衆院選挙の公示がなされました。新聞各紙は公平・公正に配慮して?各党代表の街頭演説の様子を伝えています。師走総選挙は1昨年を含めて戦後6回目で、月別では最も多いのが12月だそうです。
先回の選挙(小選挙区比例代表並立制)は、300小選挙区のうち約100選挙区で2人が当選し、3人当選した選挙区は、私が住む愛知12区、栃木2区、神奈川9区と、中選挙区制かと錯覚しそうな選挙結果でした。
小選挙区で落選しても比例代表との重複立候補が認められているので、比例区から復活当選でき複数候補者が当選出来るからです。それでも、さすがに選挙区4人当選はありませんでした。
例えて言えば、狙った的は外れても、撃った銃弾の品質性能から、小鳥ではなく獣撃ちに適した銃弾と判断され、採用された銃のようなもの・・・・・。
「小選挙区比例代表並立制」という選挙制度に疑問を感じている人も少なくないようです。そして、最高裁は「一票の格差」を含め違憲状態と判断しており、「投票用紙は銃弾より強い」の言葉を噛みしめ、現行の選挙制度の見直しを行って、確かなものにしなければなりません。

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