きょうは土用の丑の日、各季節それぞれに土用がありますが、なぜか夏の土用(立秋前18日)だけが一般に親しまれているのは、土用の丑の日に「うなぎを食べること」から来ているようです。
ウナギには、多量のビタミンAを含み、ビタミンB群、ビタミンE、ビタミンD、DHA、EPAなど、成人病予防に欠かせない栄養素が含まれているそうです。
幕末の発明家、平賀源内が、うなぎ屋から相談され「本日、土用の丑の日」と看板に書いて出させたところ繁盛したというのです。うなぎを食べて暑い夏を乗り切るという習慣が定着したといいます。
私が父親から教わったうなぎの捌き方は、関西風の料理法で、腹開きし、串を打って白焼にして、その後タレをつけて本焼きします。直火でカリッと焼けば、カリカリの食感とウナギの脂とのバランスが良くなり、最高の蒲焼きとなります。
美味しいかば焼きの食べ方は、お店によって鰻の質、蒸の時間(関東風)、焼き方、タレの甘辛などいろいろ工夫していて、蒲焼の味も様々で、其々の好みでしょうか。
ウナギを白焼きし「わさびしょうゆ」「生姜しょうゆ」「ぽん酢」で食べるのも、脂とのバランスが取れて美味しく、日本酒によく合います。
今年6月、ニホンうなぎを、国際自然保護連合が絶滅危惧種にしました。そんな中で「稚魚が長期的な不漁ではあるものの、うなぎの値段は昨年と同じ高値で取引され、専門店以外は手を引いていて、品物は少なくない」とのことです。さらに「最近は稚魚が多く捕れていて、来年以降に期待したい」とも・・・・・。
ところが、気になることが・・・・、今年1月から適用されているトラックの新規制です。北海道のサンマが西日本に、九州のレタスが東日本に届かないとか、こんな事態が現実味を帯びてきたようです。
本来、交通の安全を確保し過重労働からドライバーを救うはずの安全規制ですが、中小零細の運送業者を「仕事の放棄」に追いやっているといいます。日本の物流の現実が、矛盾となって吹き出したようで、土用のうなぎに影響が出なければ良いのですが・・・・・。

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