買ってきた食品を冷蔵庫に入れたまま、いつの間にか賞味期限が過ぎていたという経験はありませんか? 暑い夏のこと、期限を過ぎているから食べるとおなかを壊す? それとも、日数を過ぎていても五感で確かめれば食べられる? と、判断を迫られます。
「
賞味期限」は美味しく食べられる期限で、「
消費期限」は品質の劣化に伴い安全性を欠くことになるおそれがあり、「消費期限」を過ぎたものは食べない方がよろしいかと・・・・。
さて、食べ物と同じく、古くなって価値が無くなり、サッサと切り捨てられるサラリーマンにも「賞味期限」と同様に扱われているのが「
定年」です。しかし、食べ物と違ってサラリーマンは、自ら定年延長や制度を変えることが出来なくても、賞味期限や消費期限を延ばすことができると思うのです。
そのためには、会社や事業所以外でも通用するようなスキルを生かして、自分の持ち味(商品価値)を高めることが必要でしょう。何も免許や資格を取れと云っているのではありません。そのことも大切ですが、たとえば、自分自身をどうしたら良いのかという、先ず「戦略」を立てることが必要でしょう。
定年まで勤め上げ、社会人としての礼儀作法や下積みの基本的な仕事などの経験を生かして、自分のやりたい方向を定め、戦略を立て、人脈を広げて(ご縁を広げ)、自分の持ち味を高めて使えばよいと思うのです。
人間関係には、賞味期限も消費期限も切れないようにすることが大切です。それは相手とお互いに刺激しあって向上し続けることであり、相手と一緒に成長出来る素晴らしい関係を作り出すことです。そんな人々と多く付き合うことによって自らを成長させ、期限を延ばすことにつなげるのです。
人間関係には「賞味期限や消費期限がある」という意識を持つことで、今のご縁(人脈)を大切にすればよいのではないでしょうか。
すぐれた素質や価値を持つ人は、多少賞味期限が切れても、それなりの価値があり、「腐っても鯛」と云うではありませんか・・・・(笑)。

3