米国へ短期主張中の息子の家(大津市)へ宿泊したのは、滋賀県知事選挙投票日前日7月12日のことで、市内はまだ選挙カーが走っていました。
思い出すのは8年前の滋賀県知事選で、選挙運動の経験のない若者たちが中心となって、現職候補を相手に嘉田由紀子さんを支え、当選確実の知らせに事務所は歓喜に包まれたと云います。
最大の争点だった新幹線新駅の建設で、栗東市で進んでいた新駅の建設に反対を訴えて『もったいない』が受けて初当選、翌年に計画を中止させた経緯があります。当選後、新幹線新駅PRポスターは県庁内から一斉に消えたといいます。嘉田知事は平成22年に再選され今年5月に勇退を表明しました。
当時現職知事の国松善次さん(2期8年)は、新幹線新駅を推進していましたが「特に批判を受けている認識はなかった。そういう人ばかりに会っていたのかもしれない」と話していたと云います。
昨夜遅く、滋賀県の新しい知事に、嘉田由紀子さんの推す三日月大造さんが決まりました。対立する人たちの声や幅広い民意を、耳が痛くても聴く姿勢を受け継いでほしいものです。対話の柔軟さが県政につながるものと信じて・・・・・。
知事選は本来、候補者の資質や県政の問題を問うものですが、選挙直近の石原環境相の「金目」発言や、自民党議員のセクハラヤジに対する批判、集団的自衛権の憲法解釈など、政権批判が高まったところへ自民党議員がゾロゾロ滋賀県を訪れ政党色を強めたことで、これが三日月氏への追い風となったとも云われています。
政府は今、地域活性化にも力を入れるべき時で、アベノミクスの効果が地方では限定的なこともあり、世論を軽視してはなりません。数の力を背景にして強引に行えば、その強引さに対し選挙で世論が意思表示すると解すべきではないでしょうか。
私は今朝早く大津を出発、新幹線で京都経由名古屋へ出勤でした。

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