「じぇ!」から「て!」・・・・これはNHK朝の連続テレビ小説の中で、故郷なまりの驚きの声です。 私が、エッ!と驚くのは、中日新聞今朝の朝刊4ページ、「ニュースを問う」社会部、沢田千秋記者の記事です。
記事は、名古屋市が全国に誇る制度「敬老パス」。65歳以上の高齢者に年間5,000円で配布されている市バス・地下鉄乗り放題の乗車券です。通常の全線パスであれば、6か月券の価格は98,280円ですから、年間約20万円分と云うことで、役所は税投入額で「存続を危惧」、利用者は「肩身狭い思い」なので議論しようと云うものです。
さて、民間が撤退した赤字バス路線を担う、あるいは税金を投入して赤字路線を運営して良いのかと云った、単純な結論では議論そのものに疑問が湧くのは私だけでしょうか。
高校生や、働けど満足に収入が得られない人が敬老パス利用者へ「タダで乗っているのに座りやがって」はないと思います。高校生も学生割引で乗っているはず・・・・・。毒づかれる光景は単なる意識や教育の問題では?
記事にはありませんでしたが、敬老パスを紛失すると、届け出から1か月後に無料で再交付を受けることができ、敬老パス2枚を不正に取得、他人へ高額で譲渡するようなことがあるようで、防がなければなりませんが、本人区分もICカードにすれば防げるはずです。
さて、此のブログ4月23日に書きましたが、2012年の厚労省発表で「愛知県の平均寿命の順位は47都道府県中の中位ですが、『 健康寿命 』は女性で73・62歳、男性で70・42歳、女性が全国3位、男性は全国1位です。
何が云いたいかと云えば、健康寿命全国トップであり続けるために、高齢者は地下鉄やバスに乗って外出し、街で買い物する、外食する、あるいは観劇や球場、さらにはスポーツジム等を利用することで、大いにお金を使い経済効果を上げ、健康で暮らすことによって医療費削減に貢献していると思うのです。
このことを、計算に入れないで、運賃のことばかりを論じている記事に「じぇ!」あるいは「て!」と云いたいのです。

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