昨年に続いて、小学校の卒業式に町総代(町内会長)として招かれ列席してきました。明治6年(1873年)創設の小学校ですから歴史と伝統ある私の母校です。
66回卒業証書授与式は、来賓はじめ卒業する児童91名と保護者が出席し、安藤学校長から卒業証書が手渡され、「五重塔の芯柱が東京スカイツリーにも応用されたように、この小学校で学んだことを、今後自分たちの芯柱とするように」と励ましの言葉がありました。
手渡された卒業証書は、児童の手から夫々の保護者の手へ渡され感激の一コマでしたが、私の時代は、戦争で親を亡くしている人がいて、保護者の参加も少なかったことを思い出しました。
在校生が松山千春 作詞作曲の「空 翼を広げて」を歌って送ると、卒業生は三浦真理 作詞作曲「道」を歌い、最後に全員で男川小学校の歌を歌って去っていきました。
思えば何十年前になるでしょうか、私の小学校時代は食料難でしたが飢餓状態ではなく、お互いに助け合い、努力すれば報いられると教えられ、頑張って勉強したものでした。
高度成長時代に社会に出ると、その当時は年功序列で仕事が出来ようが出来まいが、半人前でも一人前の顔をして給料を貰っていたものです。
還暦を過ぎ、人生の第四コーナーに差し掛って見ると、小学校の卒業式は新鮮です。先輩として最後のテープカットまで、全力疾走とはいきませんがマイペースで、送り出してくれた恩師や両親の顔を浮かべながら、あの雲の上から拍手が貰えるよう頑張らねばと思いました。

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