早朝、年末の交通安全運動で、交通安全のタスキを掛けて小雪降る交差点に立ちました。安全と云えば、北朝鮮が長距離弾道ミサイルの発射予告をしたきょう、政府は厳戒態勢に入ったと云います。
自らの命を守るには、食の確保と安全も気になります。日本は戦後の食糧難から脱却するために「工業化を進め、輸出を増やして儲け、食料を輸入することに奔走」しました。GHQの指揮の下、農地解放で地主から小作人にタダ同然で所有権を移転させ、小規模化した農業は生産性が低下し、現在に至っています。
現在では、食糧自給率、カロリーベースで40%程度となり、最近になって食の確保・安全が見直されるようになってきました。
日本の農業は、平坦地比率が低いのに加えて人口密度が高く、宅地比率も高いので、米国・豪州等の広大な平坦地で大規模な機械化農業を行う国と比べ、穀類生産は比較になりません。
円高によって、労働力の通貨価値も見かけ上高くなって、日本農業における生産性は見る影もありません。貿易自由化をにらんで農業の体質強化は待ったなしの状況です。しかしながら、衆院選を前に、各政党の農業政策は無きに等しい策ばかりです。
長い間、族議員と称する人たちが「票田」をにらんで、生産性の低い零細農家の補助金目当ての農業を続けるように仕向けてきたのです。農地を持っていれば補助金がもらえる小規模農業政策が、果たして生産性向上につながるのでしょうか。
さらに、小規模農家を対象とする農業協同組合、農地法の改正など、根本から見直す時期に来ていると思います。
地下資源や平坦な土地が少ない日本、人口が多く、工業国で生きるしかない国で、自然環境を保ちながら、食の安全を確保し、生活・文化の向上を目指すには、
山村農業・高齢農民を如何にするか、農業政策を議論し、真面目に実行してくれる政党や候補者に投票しようと思います。

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