日本語は「1聞いて10を知る」と云われるように、つまり相手が一言云えば、全体を理解して欲しいという事が多くて、「実に難しい言葉だ」と言われる理由と思います。例えば、就職しようと求人票を見ると「年令・経験不問」とあり、誰でも採用してくれそうですが、そうではなく、企業は即戦力を求めていて、40才以上では職種に経験がなければまず採用されないと思ったほうがよさそうです。
「若いスタッフが活躍」とは、「高齢者は無理です」と云っているのと同じです。「重量物あり」とは、若い男性を希望していると云っています。「仕事の内容」で、清掃(トイレあり)は女性しか採用されないでしょう。「簡単な仕事」「軽い」「細かい」とあれば、女性を希望していると考えたほうがよさそうです。
「就業場所での従業員数」で、男・女の人数が明記してある場合、例えば男子3名、女子40名・・・・男は管理者のみで、男子を希望していないと読むべきでしょう。つまり、男女雇用機会均等法が実施されてから、苦肉の策で男女を表現しているのです。
就業時間の表現も、「交替制あり」や「シフト制」等が書いてある場合は、希望の時間を選ぶことは出来ません。請負業者求人の始業時刻朝8時は、現場での作業開始時刻が殆どで、就業場所までの交通時間を考えておかねばなりません。
「通勤手当なし」と言う会社は、近くに住んでいる人のみ採用すると解釈すべきです。書類選考と書いている企業では、書類で合格した人のみ面接する方法で、採用までに2週間ほど日数がかかると思いましょう。
警備会社や室内清掃の場合は、盗難や器物損壊などの事故損失防止するために、殆ど保証人が必要です。また、派遣会社に勤務の場合は携帯電話の所有が条件になり、駐車場管理の仕事では自動車運転免許証所持が必須です。
求人票は、書かれている箇所や文言で内容を読み取ることが必要で、せっかく面接まで漕ぎ着けたと思ったら、求めている人が違っていたと言うことをよく聞きます。
求人票を出す企業は、求人票を出さなければ人が集まらない企業だと解釈すべきで、当然のことながら多くの人との競争が待っています。つまり、一般的に良い会社に就職するためには、人脈を頼って企業の欠員補充情報を手に入れ、募集を出さない間に如何に応募し就職するかです。求人票を出されてからでは遅いのです。いい会社に入る多くは、常に人間関係が就職を決定付けると思えばよいでしょう。
いかにも美味しそうな看板ではありませんか。ビーフステーキが食べたくて写真を載せました。

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