私たちの暮らしでは、人に見られていて不安に感じる人と、見守られていると云うことで安心を得る人が居ます。間違った行動をして注意を受け助かることも多々あると思うのです。
今回、地下鉄サリン事件で17年間も逃亡した高橋克也容疑者も防犯カメラという機器によって映像が公開され、一般人の協力で逮捕に至りました。彼の為には良かったか悪かったか分かれるところでしょうが、防犯カメラは全国で300万台を超すと云います。
朝日新聞18日の社説では、警察庁の大都市アンケート「見られている気がして落ち着かない」人は2割に満たず、過半数が「見守られていて安心」と答えたようです。また、同紙では「犯罪の発生件数はこの10年で半減し、検挙率も20%から31%に回復した」と報じています。
約10数年前、仕事が終わって居酒屋でチョット飲んで、帰宅すべく歩いて金山総合駅の交番の前まで行ったところ、携帯電話が掛かってきたので、右手に持っていた鞄を側に置いて話し込んでしまいました。話終わって気がつくと鞄が無くなっていたのです。交番の前でも置き引きするヤカラが居るのに驚き、即、交番に届け出たものの出てきませんでした。
当時、防犯カメラが設置されていたら状況は変わっていたかもしれません。防犯カメラは、犯罪抑制には効果があると思うのです。ただ、今回のように犯人逮捕は人の目による判断が犯人あぶり出しにつながったことは云うまでもないようです。
防犯カメラは、一般的に監視カメラとして、防犯以外に人が立ち入れない場所の異常監視、地震、火山、ダム、河川水位等監視などに用いられています。様々な目的で監視を行うためカメラに加え取得した画像を伝送する機能を含む監視システムが発達してきました。
近頃、名古屋の夜の街をご機嫌で歩く時も、ある種の安心感があります。勿論いちいち気にして歩いていませんが、私には確たる証拠を残して暮らしているという、やはり安心感でしょうか。
名古屋・名古屋城近く、堀川を撮影

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