小学校の卒業式に総代(町内会長)として招かれ列席してきました。私が卒業したのは戦後間もない頃でしたので体育館は無く、出来たばかりの音楽室で式が行われ、3クラス約150人の満員卒業式でした。
創設明治6年(1873年)の小学校ですから歴史と伝統ある学校です。私が小学校に入ったころは、教室やトイレの窓ガラスは爆弾で飛び散るのを防ぐためか、全ての窓に
×印の紙が貼ってあり印象的でした。現在の校舎は鉄筋コンクリート造りに建て替えられ、素晴らしい体育館で卒業式が行われました。
新制になって65回卒業証書授与式には、来賓はじめ卒業する児童の保護者が全員出席し、学校長から授与された卒業証書を児童が式場で保護者に手渡すと云う、私の時代にはなかったセレモニーでした。全員の前で渡された親たちは嬉しそうに受け取る姿が印象的でした。
国歌斉唱が問題になる他府県もありますが、「君が代」について、「大声で歌っていればよし」と云うのではなく、伝統・文化・心情・知識などをキッチリ教えていれば、「軍国主義の歌だ!」という先生も出て来やしないと思うのですが・・・・。
卒業式と云うと私のイメージでは、卒業生が先生方に感謝し、学校生活を振り返る内容の文部省唱歌「仰げば尊し」でした。また、送る歌は「蛍の光」で、この歌はNHK紅白歌合戦が終わると流され、今では卒業式の歌ではないと思う人が多いようです。
「旅立ちの日に」と「街は光の中に」の歌の中で式は進み、最後に校歌が歌われた時には懐かしさが一杯で涙が出てきました。この小学校の校歌は私が5年生の時出来上がり、6年生を送る卒業式で初めて公式に歌われたものでした。あれから何十年が経ち、私も、私の子供達もこの学校を卒業したのだと・・・・・・。

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