27日中日新聞夕刊社会面で取り上げられた、男性会社員20歳〜50歳 400人に聞いた「生活時間の時代変化結果」を報じていて大変興味を持ちました。
不況で残業が減り勤務時間は1980年代に戻り、2000年と比較し1時間近く短くなったそうです。また、睡眠時間は7時間から6時間に減り、1週間の内、外でコーヒーやお酒を飲む時間は約8時間から約2時間半に激減したと云います。
さらに、仕事や睡眠などを除いた時間では、ネットやメールが約8時間、本・新聞などを見る時間が8時間から2時間半に激減、テレビを見る時間も30年前と比較し、13時間から8時間と減ったそうです。
1980年代の頃を思い出しますと、東北、北陸など各地で新幹線が次々と開通、公共工事最後の全盛期だったように思います。また、アメリカ大統領レーガン、中曽根首相のコンビをロン・ヤスと呼び、ソ連のゴルバチョフ大統領をゴルビーと呼んでいた頃でした。
現在は行なわれていないとされる談合社会の真っ盛り、仕事は夜決まるとされた「5時から男」の時代、外での直接飲食対話から、ネットやメールが盛んに行なわれるようになり、取引の実態は闇の中へ・・・・・。
税収減から公共事業は減り、競争は益々激しくなって失業者は街に溢れ、生活保護は増え続け、犯罪は凶悪化していく中で、働き盛りの男性会社員の生活変化は当然のことのように思います。
飲食街はシャッター通りとなり、残業が減れば「早く帰宅し毎日自宅で夕食を取る」といった人が増え、ネットに向かう時間も増え、家庭での団欒の形も変化したようです。
景気が悪くなれば消費が減り、外国から押し寄せる経済の波を喰い、デフレスパイラル現象は益々激しくなり、防御しようも無く、新聞が報じているような男性会社員の「内向き増」は仕方のないことかもしれません。
彼らを元気付け、外向きにするには1980年代に戻るのではなくて、菅総理の言う 「新しい開国」が出来る条件を整えて諸外国と、堂々と渡り歩くことが出来るように早くすることです。
日吉大社山門前(大津市):27日撮影

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