猛暑から一転して大雨に・・・暑い日が続くと、電車の中の冷房から街中の高い温度にさらされ、直ぐまた訪問先の事務所の冷房に入ったり、まるで人間の耐久性試験をしているような環境に置かれています。
人間は、暑ければ暑いなりに耐えられるものですが、温度差を激しく繰り返すと限界を感じます。コンクリートや鉄でも膨張収縮を激しく繰り返せば疲労崩壊します。物事にメリハリを付けることは大切ですが、急激に行うと耐久性が心配です。
名古屋市の河村たかし市長は、議員提案の3条例のうち「名古屋版事業仕分け条例」の再議を決め、他の2条例は「法令違反の恐れがある議決」としながらも公布しました。
市長と議会側は激しく対立し、報道されている限りでは、議員報酬額や定数減など変革を求める市長に対し、急激な変化を求めない議会と違いが出て、今後市長が議会解散の署名運動を何時から始めるかに注目が集まりそうです。
政府民主党は財源に目処の無いまま政権交替し、マニフェスト通りにならず参院選では議席数減少をみました。名古屋市河村市長の場合は、財源を削減すること(市民税10%削減)でスタートし、議会との対立があるところに国と根本的な違いがあります。
議会決議と市長方針の実現は、地方自治法の予算編成権にも問題がありそうで、再議に関する法的解釈でも議論を呼びそうです。
今後は、河村市長と議会が市民の判断を受けるまでに、どれだけ粘り強く耐え抜けるか?・・・でしょう。
市民税10%削減で、公園の清掃勤務が週5日から3日に減った年金受給の就職支援した人から、「減税もいいが、大幅に減った収入を減税ではカバーできない」と愚痴る人も出るなど、この人も何時まで耐えられますか・・・・・。
市長と議会にはお互いを牽制できる権限が与えられています。対立しても出された結果を上手に運営できれば市民の為になり、間違えれば市民サービスに空白ができ、不幸な目に遭うのは市民です。市民も何時まで、この対立に耐えられるのでしょうか。
河村市長と議会の耐久性は?・・・・・・
真夏の御嶽山:2009年7月20日撮影

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