ネットカフェで寝泊りしながら日雇い派遣で働く人達に常用雇用を支援する目的で作られた「AICHIチャレンジネット」も派遣切りに遭った年齢40才後半から50才前半の人の相談が増えてきました。
派遣先は製造工場のライン作業、働く職場は空調の効いた明るい室内作業という恵まれた環境のことから、精神的にも肉体的にも「
安定」を感じながら日々仕事をして来た人が、ある日突然契約を切られ、求める職種や職場環境が少なく、困難を極めています。
仕事の内容は正社員と差が少なく、年間賃金は大きく差があるといった状況でも、働く職場に安定感を持っていて、意外に預金をしようとして来なかったのも納得できます。
したがって、派遣契約を止められると当面の住宅確保さえも資金難になってしまうことは理解できます。とはいえ、ことは緊急を要しますので生活資金と住宅確保のためのお金が必要です。
就職するには住所も重要な決め手になることは言うまでもありません。さらに、資金を借りるとしても就職するにも保証人が求められます。
今まで、あまり人間関係を重視しなくても派遣会社で稼いで暮らしていけたのですが、突然の失業で、雇用保険を頼りにしなくてはならなく、普段から家族や友人のお付き合いの大切さを身に染み感じている人がいます。
私が就職支援する施設の入所者で、先日、就職活動を機会に親戚と再び関係ができた年配の人がいます。30年ぶりに嫁いで行った姉と連絡が取れ、元気で暮らしている事が判ったと嬉しそうに報告を受けました。
技術や技能一辺倒の生産性の高い中で暮らして来た私たちも、効率重視の時代から人間関係重視の時代に変化しようとしています。私達の周囲(町内や親戚)との関係も、今一度見直してみるべきかもしれません。
安城のデンパークにて

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