年齢が進むと身体の衰えは防ぎようがありません。決して弱気で語っているのでなく、事実をわきまえて取り組まねば周囲に迷惑を掛けかねません。そうかといって仕事の内容や健康状態によっては全く無関係の人も多くいます。
つまり、高齢者の年齢区分が難しいように、「高齢者の仕事」を一律定義する事は難しいのです。
私の義兄は病気で亡くなる二か月前まで現役で仕事をしていました。病院でも事業のことや、自分の入院費まで気使う生涯現役を通し、76歳でこの世を去って逝きました。
義兄の姿は理想ですが、私は一定年齢(およそ65才)以降、働き続けるなら、経営者も従業員も徹底したワークシェアリングが必要ではないかと思うのです。
時間や責任を分担する事によって、次世代の人に経験・知識や技能を受け継ぎ、負担を軽くし、残りの人生を今まで出来なかったことに賭けてはどうかと思うのです。
現在、仕事を抱えている人のことを述べましたが、高齢者がこれから新しく仕事を始めようとしている人についても同じ事が言えるのではないかと思います。
新しい仕事に就くには勇気が要ります。2回目、3回目なら慣れてきますが無理をしないことです。ヤル気があれば仕事は必ず見つかりますし、能力に応じた働き方をすればよいのです。
ゴルフに例えれば、ティーショットからフェアウエイを外してしまったボールは普通ラフかバンカーに落ちますが、OBラインを越えると無限の広さになります。「地球は広いぞ」と思えばプレイも楽しいものです。くよくよしないで思い切り打ち込むつもりでショットに臨んではどうでしょうか。

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