11月もいよいよ残すところ1日、12月ともなれば何となく忙しくなると、今日は日頃溜まっていた枯れ木や草を軽トラックに山ほど積んで市の焼却場へ運搬し、サッパリした庭を眺めて久しぶりに良い気分になりました。
草木は自然に土と水と光や大気でもって成長し、やがて花を咲かせ実を着け新しい命を増やします。人は生活に都合の良い部分だけを眺めたり手に入れたりし、不都合になれば切り捨て燃してしまいます。
都合の良い部分は生活にとって人間が勝手に決めた価値基準で「生産性が高い」とされ、その他の部分は「低い」ことになります。したがって不要という事でしょうか。
急激な景気の減少で、製造業を中心に派遣労働者の契約打ち切りが急増しています。学校を卒業し就職氷河期といわれた時代の人達が正社員にはなれず、やむを得ず派遣で働き、少しは仕事に慣れたと思ったら、失業と同時に派遣会社の寮を出される始末です。
日雇い派遣が雇用の不安定さや低賃金が問題とされ、議論が始まろうとした矢先、吐き出された人達は、それどころではなくなってしまい再び日雇い派遣が必要視され始めました。
世界的な景気後退に伴う企業業績悪化なので、個々の派遣会社に責任はないかもしれません。そして派遣契約をする時の条件だったかもしれませんが、派遣従業員を使う派遣先企業は、正社員とまではいかないまでも、甘い汁を吸うだけ吸って、吐き出すときは血も涙もない扱いに、少しは社会的責任を感じて欲しいものだと思うのです。
季節はまさしく秋から冬へ、生活保護の多くは税金で賄われるのです。企業の尻拭いが増えるのもやむを得ないのかもしれませんが、派遣企業も
人を「吐き出す」事態になったら、何らかの手立てをする法律が必要ではないかと思うのです。
このまま、非正規雇用者の契約解除に何のぺナルティも無しというのでは、余りにも虚しく、人が人として扱われていないような気がしてならないのです。
寒空に吐き出された人達の事を想像してみてください。
岡崎中央総合公園グランド付近11月29日撮影

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