朝夕は涼しいどころか、冷たく感じる此の頃です。冷えると言えば景気の先行きも8月は26年ぶりの貿易赤字だったことから、そろそろ覚悟しなければならない時期が来るかもしれません。
数年前から政治の金権腐敗がやっと治まったと思ったら、建築構造の偽装がはじまり、近年では、食肉、魚類などの産地・日付の偽装、そして、最近では教員採用偽装や事故米まで食糧として偽装販売され、さらにはメラミンを使用するなどタンパク質の偽装にまで至りました。
私が高校生の頃、性能が高いからといって義兄からスイス製腕時計を入学祝に貰い、その正確性に驚いたものでした。当時はスイス製が最高品質と言われた時代でした。
今でこそ日本製腕時計は世界に誇る品質の高さで、近年「電波時計」なるものが現れ、電波を受信し時刻を修正する「誤差0」を可能にしています。そして自動車や電機製品は海外に多く販売され、日本メーカーの品質の高さが貿易を支えてまいりました。
日本製品は品質管理やサービスの他に環境、健康、安全に配慮した製品製造に努め、あわせて、有害物質の取り扱いに関する海外の規制要件をも遵守し努力してきた結果が、貿易黒字を支えてきたと思うのです。
9月26日付、非食用の事故米穀の不正規流通米について「国民の皆様へ」と題して、農林水産省から事故米穀について謝罪と、実態の早期解明と再発防止策の確立をする文書が発表されました。
当然の事ながら、自らが「食する製品の品質管理」や「安全・安心」すら出来ていない国からは、良い製品が輸出されるはずがありません。粗悪な製品の輸入を
一時停止し、不正流通が再発しないよう早急に対策の実施と、高品質な製品を輸出し景気を支えねばなりません。

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