読売新聞朝刊1ページ、「日本人」の連続世論調査に「日本人の勤勉さ」について、続くと思う人35%、続かないと思う人61%となったと報じています。定年まで同じ企業に勤める終身雇用を望ましいと思う人は77%で、過去最高の1988年と並んだそうです。
記事からは「勤勉に働かずとも安住した会社にブラ下っていたい」「競争もイヤ、平凡でイイ」という意識がうかがわれます。
これに対して、同紙12ページ堺屋太一氏は「職縁社会の集団主義」から、日本経済バブルがはじけ、自信喪失・安住社会志向が進んだとしています。さらに、本当の幸せは「好きな事をやることだ」個性を認める社会を創ることだと論じています。
仕事も結婚も住む家も職場での縁で結ばれる「職縁社会(堺屋流)」と呼び、私が社会に進んだ時期に最も流行していたことでした。また、その流行が企業を通じて日本経済を支えてきたと思います。
確かにバブル以降、経営者も労働者も何とか立ち直ろうと、成果主義と称し賃金を抑え我慢してまでも企業間競争に立ち向かい、必至で頑張った結果、成果も出せず自信喪失に陥ってしまったことは確かです。
今必要なのは、「安住感」であるならば、生活基盤を充実させることであり雇用の安定、とりわけ
非正社員を正社員にすることではなく、パート、派遣社員など、非正社員の賃金を引き上げることだと思います。
さらに、年金の充実と年金問題解決を早期に行うことです。若者が年金からソッポを向かせないことが、日本没落を防ぐ最も大切なことではないでしょうか。

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