今朝の読売新聞朝刊一面、「年金施設 回収不能1兆円、厚生年金・国民年金の保険料で1945年〜2005年度に国民が支払った保険料のうち、6兆4000億円が年金給付以外に使われた」と報じています。
売却が進む年金福祉施設の資産価値が大幅に低下、「無駄使いの象徴」とも報じています。
年金給付以外に使われた「消えた年金」はここにもありますが話題にもなっていません。
「消えた年金」は帳簿不備の問題だけが選挙の論戦になっているのはおかしな話です。
なんとしても年金制度の信頼回復を取り戻す必要があります。
建設時に湯水のように掛け金を使い、保険料を改修や整備に使えなくなったとアッサリ売却計画を進める社会保険庁の態度、ここにも問題があると読売新聞は指摘しています。
民間会社にいると経済の動きに敏感にならざるをえません。役所の人も同様なのですが、何せ膨大な予算の中で動く仕組み、今必要なことは来年度予算で執行せざるを得ません、どうしても遅れてしまい、ピンと外れの発注を感じることがあります。
批判を浴びた「サンピア・グリーンピア」もバブル期のサイズで経済が動いていたら、何の問題も無く収益をもたらしていたかもしれません。しかし、続くかどうかは誰も知らないこと。終わってみて無駄であったと反省しまくりです。
いったい年金給付以外に使われた「消えた年金」で誰が儲けたというのでしょうか。施設用の土地を売却した人?建設した人?施設で働いた人?それとも口を利いた社保庁の人?その方たちは日本経済に良い影響を及ぼしたのでしょうか?
帳簿の管理、集めた金の使途、給付基準や方法、収益、民間保険会社なら当然報告があってしかるべきですが、怪しげな、それでも信用された国のやる保険でしたが、どの様に変えることになるやら・・・・・。
安心・安全な「美しい国」造りのベースとなる「年金保険」を望みたいものです。

0