企業の不祥事や決算見通しの責任を取ってトップが交代し、新たな体制で出発する季節となりました。年度末になると毎年この時期の交代人事が気がかりになります。
なかでも関西テレビ、三洋電機などのトップ交代は気になります。大きな組織では昔も今もトップになればなるほど権限は大きく責任は薄く、住宅ローンや子どもの教育費などで先行きどうやっていこうかと心配している多くの社員を尻目に、まともな謝罪もせず大半は出身母体の世話で新たなポストに天下っていくでありましょう。
関西テレビの千草宗一郎社長は数々のテレビ番組のプロデューサーを務めた後、スポーツ局に異動、スポーツ関連イベントを数多く手掛けたそうです。現場を良く知っている社長と思っていましたが捏造は見抜けなかった?
三洋電機は野中氏を会長にした時点で不思議なことをする会社だと思っていました。
2000億円もの赤字になった後の人事、経営建て直しのプロでも難しいと思われる時期に、野中氏も「よく受けたもんだ?」と思ったほどでした。
役所や企業も人事異動の季節になりました。自分のポストはともかく他人の異動が気がかりの方も大勢居ることでしょう。制度上、本人が転勤の希望を申し出ることが可能であっても、現在の所属や異動希望先の事情によって希望どおりの異動が実現しないことの方が殆どなのです。
配属によってはその人の人生すら大きく左右してしまうことも珍しくありません。結果として折角の潜在能力を埋もれさせてしまうこともあるのです。事業主側にその意思が無くても、最悪の場合は辞職に追い込んでしまう場合もあるのです。
とても大切で気になる季節となりました。

0