好況で人手不足が深刻な愛知県は、およそ3年間連続で全国一の有効求人倍率を示しています。昨年12月は1.91倍と1人の求職者に対して求人が約2人、これでは近隣県から人口の移動があろうというものです。
遠くは沖縄、青森から自動車や飛行機を作りに、「仕事はきついが地元より年収が確保できる」と・・・・・、一昔前、建設業の「出稼ぎ」を思い出させます。
しかし、大半は派遣社員か期間工で、いわゆる「非正社員」が多く、契約期間が終了すると雇用保険をもらい、次は別の工場で働くことの繰り返しをしています。
年齢を重ねるほど正社員の道は遠のき、40歳代でもライン経験者は使ってくれるので・・・・と他県から流入しているのです。
おかげで、私の支援するホームレスの人々も次々と就職し、多くの産業で働くことができました。
ただし、年齢が55歳を超えると極端に就職状況は変わります。生産性を求められるライン職場には殆んど就けず、どうしても人手に頼らなければならないキツイ・汚い・危険な単純作業で働くことが求められます。
超人手不足というのに、「貧困化」は進みそうなのです。一方、生活するためには死ぬほど働く長時間労働が待っています。これからは人間のために働くシステムの構築が必要な時代がきているというのに・・・・。

0