早朝、田んぼの動物駆除柵に2匹の猪を捕獲、1年以内に生まれたのではないかと思われる15kgから20kgほどの小僧、真夏も終わり近く、脂肪が落ちて痩せこけた子豚とソックリ、処分するには可哀相な気持ちですが、大きく育つと増殖し、田畑を荒らす原因になるので仕方なく殺してしまうことになります。
インターネットで猪の肉を検索すると、500グラムで3,000円以上していますが、あれは11月15日以降、2月中旬までに猟師が取った肉です。脂肪がのって牡丹肉とも呼ばれ、豚肉とは一味異なります。しかし、今の肉は夏の間、野山を走り回り、痩せこけて脂肪が少なく、冬とは別物のように味がちがいます。
それでも1作年の10月には町内の祭礼時に「しし鍋」を大量に作り、140名ほどの方に食べてもらいましたが、結構人気がありました。肉の硬さは牛肉と豚肉の中間、料理の仕方によって匂いは感じません。ニンニクや生姜を使うと、なおよろしいと思います。
ところで、猪の被害なのですが、年々酷くなり、田畑どころか畦までも荒らしまわり、田んぼの水を保てなくなる始末、自然の摂理のままではバランスを保てなくなっているのではないかと思うのです。毎年のことですが、春は鹿に苗を食べられ、秋には猪に荒らされ、農家は田の周囲を電気の柵で囲うとか、トタン板や網で包囲するとか防御で精一杯です。

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