奥琵琶湖でも屈指の水質を誇るマキノサニービーチで、松林の中を涼風が吹きぬける居心地の良い空間の夏を味わおうと、「奥琵琶湖マキノプリンスホテル」で一泊してきました。松林に囲まれたホテルの広い窓から、沖合に浮かぶ竹生島が見え、鳥が湖岸の小魚を採りに空を飛ぶ様子は、静かな湖の風景画を眺めるようです。
琵琶湖を眺めながら「レストラン竹生」での夕食は時の流れを忘れさせるほどの雰囲気の中で、夕暮れの景色を眺めながら摂る事ができます。
宿泊するホテルの部屋は、ログハウスの感覚が味わえるインテリアで、木の魅力を壁、天井、床に取り入れて落ち着いた雰囲気が味わえます。昨日到着した時は、あいにくの雨模様でしたが、今日はすっかり雨も上がり、朝食後、6キロ先に浮かぶ竹生島に船で渡ってきました。
普段あまり乗ることが少ない船での旅は、一段と違った気持ちになるのが不思議です。湖面を流れるように進み、20分ほど乗船すると竹生島に到着します。竹生島、宝厳寺には、国宝「唐門」重要文化財である「観音堂」「石造五重塔」などがあり、豪華絢爛といわれた桃山様式の観音堂は見応えがあります。
周囲2キロメートルという小島ですが、土産物屋が並ぶ竹生島港です。その昔、織田信長や豊臣秀吉など、戦国大名も参拝したという歴史ある寺社散策ができる島でもあるのです。
船の中で聞く「♪・われは湖の子 … さすらいの … 旅にしあれば … しみじみと… のぼる狭霧や … さざなみの … 志賀の都よ… いざさらば…♪」と歌われる、周航のロマンを情緒豊かに歌い上げた「琵琶湖就航の歌」は、三高の寮歌として学生たちの愛唱歌、その後幾多の歌手を経て、加藤登紀子が大ヒット、懐かしく思い出し琵琶湖を旅して良かったと、しみじみ思う1日でした。

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