1990年代の就職氷河期以降、大量に増員された就職相談員、民間資格でキャリアコンサルタント、キャリアカウンセラーともキャリアアドバイザーとも言いますが、一部、助成金を使って資格認定している民間会社やNPO組織などがあります。
それらの資格が役立つときが来ています。持っていれば良いというものではなく、けっして資格を軽視しているのではありませんが、実力が発揮されて「何ぼ」のものなのです。
2008年春卒業の学生までは、団塊世代の大量退職や景気回復により、まさに売り手市場の就職状況でした。ところが企業の急速な業績悪化に伴い、2009年春卒業予定の学生の内定取り消しに踏み切る企業が続出するなど、厳しさが続いています。
90年代氷河期は団塊の世代が卒業すれば何とかなると言う見通しが立てられ、不況だからこそ良い人材を採るチャンスとばかり張り切る中小企業も数多くありました。
今、まだ団塊世代の大量退職は続いていますし、バブル崩壊時の採用手控えなどを行った企業や中堅層が薄いという弊害感を持っている企業もあり、かつてのような超氷河期が再来するとは考えにくいという説もあります。次年度卒業する学生は今のうちに、本当に自分にあった道を見つけてほしいと思います。
現在の失業者の多くは建設業、自動車、電機関連の工場現業労働者で、飲食、サービス、流通、事務、介護、農林業などへの職種転換が難しい30代後半から50代前半までの離職者です。
不況、雇用不安、賃金の下落、この難局を如何にして乗り切るかは、本人や企業の努力はもちろんですが、円高・ドル安など経済の変化や労働に対する法改正など政治の力が求められています。
就職のマッチングをする相談者の腕が相当達者でも、求職者本人の資質がどれだけ高くても、景気が悪く採用側の入り口数が少なければなかなか就職が出来ません。特効薬となる道を早く見つけ出さなくては・・・・。
11月29日(日曜日)17時50分名古屋栄にて撮影

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