昨夜、ダンス公演終了後、娘に聞いたところ、ダンスのインストラクターさんは中国武術を経験しているとのこと・・・さもありなん。
昨日のダンスに引き続き今日は舞台演劇の公演だ。近未来の社会がモチーフで、母を亡くした家庭にアンドロイドのおばあさんがやって来る。それも、亡くなった母とうりふたつだ。当然、子ども達は猛反発する。その理由は・・・アンドロイドが嫌いだからではない、好きになって、壊れたらまた悲しい別れが訪れるからだ。ならば、好きになるまえに壊せばよい・・・子ども達は都内各所にある発電施設の破壊を計画する・・・そうして、メガロポリスを大停電が襲い、事態は急転直下、思わぬ方向へ・・・。60年後、年老いたかつてのちびっ子ギャングとおばあさんアンドロイドは再会を果たす。その時、互いの胸に去来する想いとは・・・。
実は、娘のダンスをキレがないと言ったのは自分への問いかけでもあった。昨日、ダンスを見て思うところがあり、リハ終了後さっそく自分で自分の居合をビデオに撮った。居合一本目・正面の敵、二本目後ろの敵、立ち技抜刀で一本目・前の敵、二本目・後ろの敵、三本目・右の敵、四本目・左の敵。やはりクセがついている。早く抜こうと肩は上がるし、足もダブルステップを踏んでいる。それに、目が血走って落ち着きが無い・・オマケに納刀でも妙なアヤをつけてしまっているではないか。本当に切るか、映画の殺陣ならいざ知らず・・・居合は、己の雑念を切り、様式美を学ぶ芸能道であるからこれでは失格だ。自身も能く能く研鑽練磨すべしと肝に銘じた。不完全なものは進化成長の種を孕んでいる・・・とでもしとこうか。
昨夜、娘には手をついて礼を言った。しかし、彼女はただキョトンとしていた。


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