最近、ある研修生に最近ブログの更新が無いので、忙しいのか、体調が悪いのか、面倒なのかと聞かれたが、全部だ(笑)。
マリオが来日してから今日で丁度1ヵ月が経つが、その1ヶ月ほど前の9月の後半から、どうも調子が悪かった。
この間、住吉先生のご息女の婚礼や大会、沖縄訪問、地方出張では小康状態であったのがせめてもの幸いと云うことか(笑)。
マリオとは週に3〜4回ほど一緒に稽古をしているが、彼も足の調子が悪く、摺り足の移動にかなり四苦八苦している。
日本人であれば、草履やサンダルを突っかけた感覚があるので習得が容易だが、習慣の違いで西洋人には難しい。
武術にはこの摺り足と寄り足、引き足や足踏みが欠かせない。強力な突き蹴りも武器も瞬時の移動あってこそだ。
体を錬る順番は体幹部の深層筋群と下半身、背筋・腹筋、首・肩・腕。これは空手の型を修練すれば良く判ることだ。
これと深い関係にあるのが猫足立ち。続いて四股、ナイハンチ、サンチン。どれも空手独特の立ち方と移動方法だ。
マリオの摺り足の練習風景を三村支部長のブログに写真をアップしてもらったがこの時は足袋を履かせて行った。
ザックリと云えば、平行立ちから形構え→猫足→後屈→双立→サンチン(縦ナイハンチ)→前屈の連続が摺り足移動だ。
これを説明すると、彼は「アッ、ア〜ン」と言ってすぐ理解してくれた(笑)。足袋ソックスもとても良いとのこと(笑)。
立ち方はあくまでも、連続した動作の一瞬を表した言葉。型の修練は、この連続の間、行間を読む修練でもある。
足捌きには現在の基本移動の扇の捌きとつま先を外に向けた逆扇、真っ直ぐに進む並足などいくつかの方法がある。
空手では扇の捌きが多いが、それはなぜだろうか?これは空手の持つある特徴から来ているが、良く考えて欲しい(笑)。
最初に知識があると、それに拘るあまり体がついて行かなくなる場合が多い。そして、理論との乖離に挫折するのだ(笑)。
だから、「いいから、やれっ!」なのではある(笑)。
因みに、摺り足が苦手な場合は、この足袋ソックスか雪駄を履いて試して見ると良い。極意は薄氷を踏む心持にて(笑)。

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