二条市場の近くまで行ったので新渡戸稲造先生の遠友学校の跡地と記念館まで足を延ばした。以前にも触れたことがあるが、それは現在のレッツ中央のある場所だ。
士心塾の武士道釈義も暫く止まったままだったので、そのお詫びと近況報告に訪れた。先生、ご無沙汰しています。
名前の由縁は云わずと知れた論語。有友自遠方来不亦楽乎だ。続句は時に学びて此れを習ふ亦愉からずや・・・だったかいな?(笑)。
学而篇にある件だったと思う。中学時代に初めて覚えた漢文で、休み時間に読んでいるとネガさんに“おまはん、変りモンやなあ〜”と言われた(苦笑)。
新渡戸先生の解釈は立場を超えて心の通じ合う人が最高の友であり、会うのが楽しい人と云う意を述べられている。
遠き友、ネガランナーさん、今年は花見でもやるべい(笑)。
私の好きな桜は、あの山村のお大師堂の前庭にひっそりと咲く桜だ。さうして、いつも人知れず散っている。
それは、飾り気や華ぎなど無く、一見無愛想で一徹な雰囲気を放っている。かく有りたいものだ。
だが、喧騒の世渡りでそれは随分と難しい。何せ義を全うする日まで、なにがしかで食べて行かねばならない(笑)。
宵風に桜花は袂を掠める。
安寧に在ってこそ忘れまじきもの。
それは武士道。
先生の残した言葉の一つに“学問より実行”と云うのがある。

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