諸兄、諸氏には暑中御見舞い申し上げ候。
こうも高温多湿湿の日が続くといささか閉口する。体力が落ちるとズマイので水分、ミネラルや塩分の補給気を付け食事も多めに(笑)。とにかく夏は食欲が増す(笑)。ある人に犬?の様だと言われたこともある(笑)。
・・・と云うことで、睡蓮の絵で暫しひと時の涼を楽しまん。夕食には当然、ゑびすと薄い塩味の夏野菜だ。
この1ヵ月、外国人研修生の専任教授をおおせつかったこともあり、ほぼ連日の稽古で体を動かしていた。考えるとこれは学生時代以来のことではある。四十代半ではあるが、まだ坂道を登り始めたばかり。
これからも学ぶことも多く、道は長い。体力にも自身が付いて来た。まだまだやれる、大丈夫だ(笑)。ただ、調子に乗ってオーバーワークにならないように気を付けることが大切。これが長持ちの秘訣だと云える。
外国人研修生の要望や質問に答えるため、また自分の興味も手伝って様々な古武術をおさらいしたが、おかげでとても重要なことが判った。その頑健な身体を相手にいろいろと検証出来たのは誠に僥倖である(笑)。
個々の細かな技術的再認識はもとより、その過程で空手の素晴らしさが改めて判ったのは大きな収穫である。空手と他の武術との大きな違い、それは方法論や形態の他に完成された独演型が在ると云うことだ。
また、他の武術の多くには伝書や目録が存在する。しかし、空手にはこれが無い。それはなぜか?歴史文化的な視点では無く、それが実際感覚として判るようになった。その大きな理由はやはり独演型の存在である。
空手の型ほど完成度の高い独演型は他には無いと言っても過言ではない。少年時代に先生が“いいから、ヤレっ”と良く言っていたが、その意味が身をもって判る、噛みしめることが出来る年齢になったのだ(笑)。
この“いいからヤレっ”こそが重要な口伝であり、極意の一つだと云える。
“いいから、まぁ、一杯ヤレっ”てか(笑)。これも極意ではある。ならば、とっくの間に、私は免許皆伝だ(笑)。

0