木曜の夜は南一条の少年部を指導後光星支部を訪問。ジュニアクラスの終盤と続く女性講座に参加。基本とピンアン三段の後、デュオ・トンファ部長?の佐々木さんと法型・防御基礎型・ピンアン初段、二段でトンファを稽古する。
三村支部長の指導や技術もなかなかのもので、感心した。指導について云えば女性特有のきめ細かなフォローがとても良い。無骨物の私ではこれは無理(笑)。技術においては腰の据わり、キレともに特段の進歩。
本部へ立ち寄り帰宅。本部では館長、石森先生、水谷特練員が練習中。北郷支部経由で青木師範も顔を出していた。途中から屯田支部の指導を終えた渡部師範が参加、皆でサンチンの錬りに入る。

(手前から渡部先生、館長、水谷特練員)
帰宅後は夜食をとり、思うところがあり小木太刀で正座の部・月影とその組み形を練る。組み形と云っても相手が居ないので仮想敵相手の独り稽古だ。そのうち誰かを捕まえて存分に打ち合って見たいと思う(笑)。
その後、ピンアン三段で抜き合いを稽古。諸兄諸氏、それはかなり強引なんでないかい(北海道方言)?なとど云うなかれ(笑)。これは前出の居合・月影とピンアン三段から自然と湧き上がったものだ。
ピンアン初段、二段はサイ、トンファや短棒で、四段・五段は丈や棒で使える。これは以前から稽古で試して納得していた。しからば、三段は・・・と考えてはいたのだが、あの独特の動きは武器にはちと難しい(笑)。
士心塾の実地検証と考察で、ピンアン三段の動きが対日本刀や刃物に使えるのは既に士心塾の頁で報告した通り。しからば、その逆は?・・・これがピンアン三段で抜刀を着想したきっかけだ。なんでも試して見るものだ(笑)。
勿論、当然それは一定の条件が許す範囲内でと云うことだ。
そう云えば、桑田選手に武術の動きを指導した武術家・甲野先生が写真入で解説していた本を思い出した。敵人が既に抜き放って近間に居り、文字通り切羽詰まった時、膝を抜き片足立ちとなり抜き合いを会わせる。
NHKの人間講座・古武術で講師を勤められ、その動画も拝見した記憶がある。
これはまさしくピンアン三段の第一挙動と同じだ。甲野先生の動きは空手で云う猫足立ちとローハイ立ちを瞬時に運用したような感じである。そして、動きが俊敏かつ軟らかいのである。なんと表現すれば良いのか・・・。
突飛だが、これは消防自動車の高圧放水と自然の流水、瀧落しとの違い・・・とでも云うのだろうか。
糸洲先生がこれを聞いたら“いやいや、それは君の考え過ぎだ、武術の動きは皆同じ・・・と云うだけの事だ”と苦笑いを浮かべるだろうか。

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