今日の南一条支部は少年部と女性空手講座を連続して指導した。前項のメニューで割愛したのはアップと空手体操、連鎖組手・組手である。組手と云ってもガチンコでは無く、剣道の掛かり稽古に近いものを考えていた。
私が少年の頃の練習はまず空手体操。続いて耐久。耐久は四股突き、前蹴り、裏拳打ち下ろし、後ろけ上げ。これが基本で各50回(両方で100回)。続いて防御基礎型。そして、連鎖組手、型、自由組手とその日のアラカルト。
今日のWアップはポール遊びで代替した。少年部の場合はまずキャッチボールをしながら話をする。算数は掛け算?とか国語は書き取り?とか他愛の無い話題だ。雰囲気が和んだところで徐々に練習モードに入る。
一般の場合は、少年部のスタートはボールを使ってこんな遣り取りをするのだ・・・と互いに実際にやってみた。将来、指導者となった場合、意外と使える小技(笑)だからだ。もっとも、私は子供と遊ぶのが好きなのだ。
南一条は場所が狭いので二十挙動は無理がある。それで十挙動・十文字を雰囲気を変えてトンファで練習した。一般部は横手と掛け手・猫足を追加する。掛け手と猫足はこれから学ぶ型にも頻繁に登場するからだ。
少年部では最後の基本サンチンで目を見張るものがあった。一般部では最初の内輪突きと最後の内輪突きでは格段の違いがあり、私の気まぐれで総花的な(笑)指導であっても、皆、着実に自分のものにしている。
それにしても、なぜ私は子供の頃から武術に取り憑かれてしまったのだろうか?それは、武術を使って社会的な何かを手に入れるためでは無い。生死を明らかにする術技によってのみ明らかになることもあるだろう(笑)。
せめて、今日、この瞬間まで、実際に殺生の技を遣わなかったことは、今の自分にとって誠に幸せな事とであると言わねばなるまい(笑)。もっとも、財布の中身同様、使えるものなど私は持ち合わせてはいない(笑)。

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