諸君、無沙汰であった!
一ヶ月半振りの復活・・・ではある!
士心塾覚書と雪祭始末記に先駆けて先ずは日々随想からのスタート。この数週間は様々なことがあって筆が止まっていたが本日からまたお付き合いを願いたい。但し、稽古は地味に続けているし無茶も少しは慎んでいるのでどうかご安心を。
昨日の毎日会館は基本稽古が7名、波川師範代と三村支部長が途中でレッツ円山の指導に向かったので後半は館長、私、石森師範代、水谷特練員の5名で古流型のナイハンチとセイリュウ、シンパーの集中稽古を行った。
この三つは私の好きな型であり、国吉公相君、松茂良ローハイとともに古流の雰囲気が漂う。勿論、サイも使えるし体の変転の妙も会得できる。空手のサイは武具と云うより体術の鍛錬の一環として取り扱うのがとっつきやすいし、安全でもある。
基礎型、基本型、競技型、実戦型、古流型はそれぞれに味わいがあり、楽しい。複数の空手家が著述の中で述べているが、基本を繋ぎ併せても型には成り得ないが、型を丁寧にバラすと基本となる・・・云い得て妙だ。而して、実戦は只一つ。
シンパーは宗家の兄弟子・袖山先生が昭和初期に琉球遊学から持ち帰った型の一つで、上地の手として伝えられている。挙動数は少ないが十字方向への変化に富んだ構成で技法は地味ではあるが実戦的な内容だ。
練習前の自主トレに居合を稽古したが・・・手首を切ってしまった(苦笑)。その原因はと云うならば・・・@汗で滑り手元が狂ったA帯の代用の居合ベルトと鞘の滑りが悪しく鞘引きに手間取ったB新しい道着のため袖周りの感覚が掴めなかった・・・様は不注意かつ下手くそだったのだ(笑)。
切った場所は丁度動脈の辺りで、当たりがもう少し強ければ数週間の休暇が取れたやも知れぬのだが、お蔭様で手首はまだ付いている。真向抜打の納刀で切ったのだから文字通り暇乞≠ニなるところではあった(笑い)。親指の外側にも2箇所の切り傷を付けてしまい、館長に手当てをして頂いてから稽古の続行である。
帰宅後、焼酎で再度消毒しついでに一杯やってからシンパーと木刀で稲妻辺りの稽古をしているうちにひっついてしまった(笑)。しかし、不思議なのは痛みを感じなかったこちとである。突飛だが、生死は表裏で特別なものでは無い。誰も目を閉じて寝たら翌朝必ず目覚める保障はないのではある。
その生死を明らかにするために武術をかじっているわけだが、そのうち明らかになるのは判り切った事としても、遣ら無いより遣ったほうが得心して瞑目できる・・・それに楽しい、ただそれだけのことではある(微笑)。
丑三つを一寸過ぎてしまった、さぁ、もう少し・・・。

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