先日、住吉先生に念願の?ローキツクのご指導を頂いた。
私が少年時代に学んだ道場にはローキツクの指導が無かった。組型では下段への関節蹴りや踏み込みはあったが、競技は防具組手が中心だったので防具の無い下腿への攻撃練習は無かったのだ。組み手の時に足払いや投げ、固め技はOKで部活で柔道をやっていた私は足払いや投げが好きであった。
ローキックは足払に近いイメージがあったが、全くの別物だということが身にしみて判った。住吉先生から払うのではなく、体重を乗せてトンとスネを当てるように≠ニ指導され、実際に受けて頂いた。しかし、これが何度やってもなかなか要領を得ない。四十の手習いとは良く云ったものだ(苦笑・・・本当に苦笑)。
先生が見本に私の腿にスネを軽く当てたのだが、これは効いた。本当に軽くトンと来ただけなのだが、先生のスネが腿の急所に入り足がジ〜ンと痺れてしまった。ローキック、恐るべし・・・である。実戦で靴を履いた先蹴りでは非常に有効な技だと思う。
青木師範との棒対サイの組型練習も楽しかった。青木師範の手元は正確で、棒がピタット目標位置に止まるので、棒をランダムに繰り出されても安心して組むことができる。この後、興に乗ってしまい二人で木刀でチャンチャンバラバラ・・・。これがまた楽しい。木刀稽古は本当に間尺の読める者同士でないと結構厳しい結果となる(笑い)。
二人とも時間の制約がなければ、エンドレスで朝までカンカン打ち合うところであった。気分は、柳生十兵衛十番勝負・・・とでも云ったところか(笑い)。
武術では、手足を長く使う兵法者に注意せよと云われる。懐が深いうえに見切りが良いからだ。
白刃は全く別物としても、気心の知れた道友との木剣での打ち合いはまっこと、楽しいものではある。
住吉先生、青木師範、ありがとうございました。

0