棒ではなく、親しみを込めて坊と呼ぶ。
自前の鍛錬棒が少し軽く感じるようになったので簡単な細工をした。物打の部分に帯を巻き重さを調節、手ごたえが出るようになった。名づけてれん坊=B半棒のけん坊≠ニともに新しい鍛錬具の仲間入りとなる。この鍛錬棒は17歳の夏休みに街のスポーツ店で購入した。以来、どこへ居を移しても一緒である。独行道と云えども鍛錬具は別である。心開ける友の一だ。
最初は青帯に茶帯、黒帯と三本巻き付けたのだが、流石に肘が痛くなりとりあえず帯青のみにした。鍛錬棒は重くても一貫目までとされている。それ以上重いと肘や肩、腰を痛めたり姿勢が悪くなるからだ。試すとすぐ判るが、定位置のみならず前後左右に飛びながら振ると足腰にも充分な負荷がかかり体幹部の深層筋群の鍛錬にも良い。
ナイハンチや四股、猫足の多い型を練り込むことでも同様の効果が期待できる。余談だが、特殊降下部隊の基礎体力訓練はどの部隊も脚力(持久力)、腹筋・背筋力、握力を中心に組み立てられており痩せた狼≠ニ呼ばれているところもある。スタローンやシュワちゃんのようなコマンドは映画の中の話だ(笑い)。しかし、クリストファー・ウォーケンであればぴったりのイメージである。

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