4時半起床。
昨夜の練習の帰りは朧月夜でなかなか雰囲気があったが今朝はうす曇で風が強い。
7時半に本部に入り正面に礼式を執りさっそく鍛錬棒を振る。今日は大端剣師所蔵の太鍛錬棒を拝借する。これは通常の棒の倍以上の重さで数回振るだけで足腰や肘に良いのが判る。ズシンとした樫の木の手ごたえがたまらない。その後、室木剣師所蔵の鹿島、香取の木刀を拝借し両腕にて振り切る。太棒を振るった後なのでウソのように軽く感ぜられ、グルングルン状態だ(笑い)。
体が温まったところで抜刀の稽古。正座正面の基礎三本を抜く。始めたころは様々な業を早く抜きたかったが、この三本は空手の型で云えばナイハンチ的な雰囲気がある。最初で最後、簡明で難。練り込むほどに味わいが増す・・・菊地館長がご存命であれば笑いながら今日は基本だからもう百回≠ニ言われそうだ。
・・・などど独りでニヤニヤしていると(これも妙な光景だとは思うが)ドアが開くチャイムの音がした。しかし、振り返ると誰もいない。???居無いのだからどうしょうもない、正面に向き直りいざ抜刀・・・と思いきや、またピンポ〜ン攻撃である。仕方が無いのでドアを検分するも開いた形跡は無い。春のことでもあるし、そよ風に乗った妖精の来訪とでもしておこう。人が集まる処は栄えると言うではないか(笑い)。
写真は上から室木剣師所蔵の鹿島、香取の木刀、大端剣師所蔵の太鍛錬棒、館長所蔵の鍛錬棒、と黒龍。三村支部長の落木に魅せられて≠フ話ではないが、どんな得物でもピタリと手に治まる瞬間があるものだ。室木剣師の兼定が土曜日に到着すると云う、これもまた楽しみだ。

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