ラーメンの話ではない(笑い)。稽古の話である。
昨夜の毎日会館道場は館長不在のため清心館の昔風の稽古をした。あくまで昔風であって、まんまの稽古ではない。たまに雰囲気を変えてみるのも良いと思ったからだ。
稽古内容は空手徒手体操4種、耐久が四股突き、前蹴り、裏拳、後ろ蹴上げ、鉤突き、波返し、当身基礎突き。その後に手刀八方打ち、肘当八段打ち、防御基礎型十三挙動、そうして移動稽古を兼ねた十挙動の壱、弐。その流れでナイファンチン左右一線の演練である。
休憩をはさみ、波川先生をモデルに一級急所の説明を行った。その後一本組み手の開始。一本組み手は一級急所を意識しつつ前蹴りと直突きのみ。 前蹴りは当然金的蹴りで、突きは水月か淡雪の急所を狙っての攻撃練習だ。危険なので、急所直前で止める技術が必要で、受けの技術も向上する。
一本組み手で目を慣らし、カンを養ってから連鎖組み手の開始である。これも攻撃技は直突きと帯から下への前蹴りのみに限定。下から突き上げて来る蹴り足は下半身のどこへ当っても相当なダメージがある。高校時代に私も尾骶骨にヒビが入ったことがあり、数ヶ月ほど自転車のサドルに座れなかったほどだ(笑い泣き)。
昔は相手の前蹴りを掌で引っ掛けざま金的を蹴り返す反復練習を頻繁に行った。もちろん大きめのファールカップをはめて直接蹴り合ったのだが、カップの無い会陰部や尾骶骨に当っても効果は強烈である(苦笑)。突きの場合は水月か淡雪、目、ノド。一発即倒を外すとたいての場合は組み合ってから寝技にもつれ込むことが多かった。
連鎖組み手終了後は、最後のシメに型の練習。各自が指導員とコンビになりそれぞれピンアンを稽古する。あっと言う間に定刻を過ぎ、稽古を一度終了してから希望者で一時間ほどの自主トレを行う。この定刻前後の自主トレも楽しい時間ではある。それぞれ世間話や近況報告を交えて研修会的な雰囲気だ。
もちろん、定刻終了後は独り眉尻を吊り上げ一心不乱に稽古に励んでも全く差し支えなはないし、切り上げてビールを飲みに行っても良い(微笑)。

0