千葉県習志野市の児童デイサービス「たからばこ」様より、看板のご依頼をいただきました。
今年の1月におおさめしましたが、ここへの報告が遅くなりました。
私の書への想いを知り、それに共感してくださったとのことで、お話をいただきました。
「是非、人に深い自己表現やおもしろく字を書くという先生の気持ちを
子ども達にも伝われば。。。と考えています。
事業所の名前は『たからばこ』です。
子どもの笑顔は親や指導員にとって『たから』
子どもの成長は親や指導員にとって『たから』
それはいずれ子どもにとって『たからもの』になるように。
叱ってくれる人、優しくしてくれる人、助けてくれる人、関わってくれる人すべて
大事な『たからもの』です。
それが詰まった場所にしたくて『たからばこ』にしました。」
というメールをいただき、私のほうこそ、
「ありがとうございます。精一杯やらせていただきます!」
という厳粛な気持ちになりました。
さて、どう書こう。
今回はかなり迷いました。色々な方法で書いてみました。
子供たちの字を拝見し、文字を書くことに奮闘する様子を聞き、最初に訪ねた時に感じた
ことやその時子供から「よろしくお願いしまーす!」と元気に頼まれた声を思い出し
ながら書きました。
目をつぶって書いたり、左手で書いたり、子供と同じつるつるの紙に書いたり、
指に筆先をつけて書いたりしました。
が、最終的に、できあがった字はこれが一番想いを表現できたので、選びました。

筆は使わずに私の人さし指で画仙紙(習字の紙)に書いたものです。
普段の書道では表現できない線になったと思います。
筆のようにうまくは書けないので、一生懸命に不器用ながらも丁寧に
書いている自分。
決して(一般的には)上手とは言えない字かもしれませんが、
あったかさと楽しい気分の字になったと思います。
文字の中の幾つかの丸は、『たから』を表現しています。
さて、
子どもたちの目には、どう映っているのでしょうか?

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