ポロニアでデュオピアノの講座をご指導いただいているラファエル・ゲ−ラ先生のリサイタルが杉並公会堂で行われ、ゲ−ラ先生の音を堪能してきました。
「イベリアへの道のり」というタイトルに表されているように、ヨ−ロッパ中央部からイベリア半島への音楽での旅をイメ−ジした曲目となっている。
前半のとても柔らかな音で始まったモ−ツァルト、リスト・ドビュッシ−と、後半のアルベニスとモンポウのクリアな音の変化など、多彩な音色であきずに、時間があっという間に経過していた。さらに私は見たことだけあった88鍵でない大きなサイズの(何という名前か知らないのですが)グランドピアノの音を始めて身近で聴くことが出来ました。しかもヴェ−ゼンドルファ−で。やはり普通のコンサ−トグランドとは相当違う音色で、蓋の裏が鏡面になっているらしく内部が本当に鏡に映っているように見えて、存在感の大きさに圧倒されました。
ゲ−ラ先生らしく、曲の合間ごとにそでに入らずに、前半と後半を一気に弾かれました。アンコ−ルは4曲演奏され、お人柄のにじみ出る話し方で曲名をおっしゃられ、会場がほのぼのとした雰囲気に包まれ、聴きにいらしていた方々の先生に対する温かい気持ちが伝わってくるようでした。
アンコ−ルの初めはモンポウの「秘密」という曲だそうですが、息をつめて聞き惚れてしまうほど。圧巻はファリャの火祭りの踊り。
終演後ロビ−で多くの人に混じってご挨拶をして、温かい大きな手で握手をしていただいて、聴いたばかりの音を思い出しながら帰りました。

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